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社会保障審議会医療保険部会 療養費専門委員会より

第4回 社会保障審議会医療保険部会 柔道整復療養費検討専門委員会及び、あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会が3月29日、全国都市会館にて開催されました。
 概要は以下のとおりです。

○柔道整復の施術に係る療養費に関する現状と課題

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 1.柔道整復の施術に係る療養費の概要
 2.支給基準に関する課題と論点
   ・「適正な請求」について、柔整審査会における事例で、解釈が曖昧だと指摘される事例
    を整理してはどうか。
   ・審査に関する課題と重なる部分があり、審査に関する課題を整理することとしてはどう
    か。 
 3.審査に関する課題と論点
   ・「適正な請求」について個別事例を整理して共有してはどうか。
   ・公的審査会の審査の重点化を図り、不適正な請求を選別し厳しく対処するなど、効果
    的な審査を行うための作業に着手してはどうか。また、この取扱を全国の公的審査会で
    徹底して、全国統一的な審査を行うこととしてはどうか。
 4.長期・頻回・多部位対策に関する論点。
   ・「長期・頻回・多部位」対策をどのように考えるか。
   ・問題のある請求事例については、長期・頻回・多部位請求から、いわゆる「部位転がし」
    による請求にシフトしてきており、「部位転がし」対策の強化が必要ではないか。
 5.施術管理者の要件に関する課題と論点
   【現状の問題点】
   ・柔道整復師の資格を有しておれば、勤務経験等に関係なく、誰でも施術管理者になれ 
    る点
   ・地方厚生局への届け出は初回時のみであり、継続的に確認等が行われる仕組みとな
    っていない点
 6.指導監査に関する課題と論点
 7.請求に関する論点
   ・電子請求に向けたモデル事業の結果を踏まえ、導入について検討してはどうか。
    支給申請書様式の「受け取り代理人」欄が統一されていないといった現状について、支
    給申請書様式の統一を徹底すべきではないか。
 8.その他の課題と論点
   ・初検料と初検時相談支援料の算定状況
 9.療養費搾取事件の特徴と論点
   ・昨年11月、柔道整復師の診療報酬に当たる「療養費」を不正受給したとして、警視庁 
    組織犯罪対策4課は、暴力団組長の男や接骨院などを運営する会社役員の男ら十数
    人について詐欺容疑で逮捕。

○あん摩マッサージ指圧、はり・きゆうの施術に係る療養費に関する現状と課題

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 1.あん摩マッサージ指圧、はり・きゆうの施術に係る療養費の概要
 2.支給基準に関する課題と論点。
   ・療養費の取扱の理解や支給判断に悩む事例を整理して共有してはどうか。
   ・統一した審査を行うための基準を整理してはどうか。
 3.施術所の登録管理・指導監督・受領委任制度に関する課題と論点
   ・施術者に対して適正な療養費の請求を徹底するために、療養費の取扱の理解や支給
    判断に悩む事例を整理して共有してはどうか。
   ・不適切な事例の再発を防ぐため、保険者間で不適切請求のあった施術所情報を共有
    するなどの方策を検討してはどうか。
   ・一部負担金でかかれる制度の創設についてどのように考えるか。合わせて、施術者・施
    術所に対する指導監督の仕組みを設けることについてどのように考えるか。      
 4.給付対象に関する課題と論点
  ・曖昧となっている給付対象の事例を整理してはどうか。
  ・あん摩マッサージ指圧に係る療養費では、療養費全体に占める往療料が6割を超えてい
   ることや、過去、あん摩マッサージ指圧、はり・きゆうにおける往療料の基本額の引き下
   げや施術料単価の引き上げを行った結果、往療1回当たりの距離が伸びてきている実態
   をどのように考えるか。
  ・あはき療養費と柔整療養費の併給については、柔道整復療養費の課題と共通であること
   から柔道整復の「審査に関する課題」とセットで整理することとしてはどうか。
 5.その他の課題と論点
  ・一定の局所数以上の施術に係る包括料金化・長期患者の施術期間上限や施術回数上   
   限等を検討してはどうか。
  ・医師の再同意について再同意書の添付を求めてはどうか。
  ・支給申請書様式の統一による電子化に向けた方策の検討が必要ではないか。

いずれも現状の課題等の論点を中心に意見が交わされ、6月に予定されている料金改定については議論されなかった。

 

掲載日/最終更新日 : 2016年4月18日(月)

 

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