ホーム > トピックス > 療養費不正受給1億1300万円

療養費不正受給1億1300万円

鍼灸院が療養費不正受給1億1300万円

和歌山市内の鍼灸・マッサージ治療院が、療養費の不正受給を繰り返したとして、和歌山県後期高齢者医療広域連合から約1億1300万円の返還請求を受けたことがわかった。治療院は不正を認め、その後、廃業しているという。
 同連合によると、この治療院は2008年4月~11年11月に施術した3819件について、療養費支給を申請する際、3か月に1度必要な医師の同意記録欄に、無断で医師の名前などを記入、患者負担金以外の保険適用分1億1300万円を受け取ったとされる。
 昨年9月、不正請求が行われているとの情報を得た同連合が立ち入り調査したところ、不正受給を認めた。ほかにも、介護施設への訪問職員数を実際より多く申請していたことを認めたが、記録が残っておらず、往療料の不正総額はわからないという。
(2012年5月30日 読売新聞)


療養費不正受給で代理保険請求5年認めず

和歌山市内の鍼灸(しんきゅう)・マッサージ治療院が療養費の保険適用分約1億1300万円を不正受給していた問題で、県後期高齢者医療広域連合は30日、治療院の経営者ら2人について、6月1日付で、今後5年間、被保険者に代わって行う代理保険請求を受け付けない決定を行ったと発表した。
 同連合によると、治療院は2008年4月~11年11月、治療院の職員から施術を受けた被保険者228人に対し、医師の同意を得ずに申請書3819枚を作成するなどして、不正受給したという。
 同連合は今年1~3月、申請書の同意欄に記名されていた医師約50人に対して調査を行い、治療に同意していなかったことを確認。経営者が勝手に申請書に医師の名前などを書き込んだことを認めたため、同連合は今月25日、約1億1300万円の返還請求を行った。
 また、電気針などを使った場合、1回につき30円~100円加算される器具使用料や、訪問施術した際に、治療院から訪問先までの距離に応じて加算される往療料について、水増ししたことなども認めており、同連合は調査を進めている。
 同連合は「刑事告訴も検討している。不正請求には厳正に対処し、療養費受給の適正化を進める」としている。
(2012年5月31日 読売新聞)

 

掲載日/最終更新日 : 2012年6月1日(金)

 

Page top ▲